想像を超えた成長を

場(環境)の力

 どんなところに身を置くかで、人生は変わる

 家庭も、学校のクラスも、地域も、国も大きく括ると環境です。

 例えば、上司が部下に挨拶をしない社風のところに就職して、それが当たり前で、挨拶する方が浮いてしまうような環境だったら、挨拶をしなくなりますよね。これまでの行動パターンを変えるくらいすごい力を持っているのが場の力なんです。
 小学校の時に、サッカーがものすごく強くて県の代表に選ばれるような子が中学生になる時に、引っ越してきました。その子が来る前から、ものすごい話題となっていました。当時の中学校のサッカー部は全然強くない部活で、その子が来たらめっちゃ強くなって県大会とか行けるようになるんじゃない?などといいイメージがあったのですが、転校してきた1ヶ月後、その子はそのチームの色に染まってしまい、どんどん才能が発揮できなくなっていきました。そしていわゆる「普通にうまい」レベルに留まってしまいました。チームとしても強さはさほど変わらなかったのを覚えています。
 
 場の力は、このように一人の人のこれまで長年培ってきた習慣や能力にも大きなインパクトを与えてしまうものなのです。

 自信のない子どもたちは、あいさつができなかったり、発表ができなかったりと積極的に取り組むことができません。それは、様々な環境の中で、人に馬鹿にされるような経験や意見を否定される経験、決めつけられる経験、途中で話を中断される経験などを実際にしたり、友達や兄弟がそうされているのを見て一緒に体感したりして、傷つき、怖くなってしまっているケースがあります。

 しかし、どんな子でも、上記のケースの逆の理論で、その場が承認され、肯定的に受け止められ、話したくなるような場であるなら、これまでマイナスな習慣や体験があったとしても、良い影響を受け、段階的に、自然に本来の自己表現ができるようになっていきます。

 自分らしく表現することができるということがわかると、子どもたちは自分のことが好きになっていきます。そして、様々なことに挑戦していこうという勇気や自信につながっていきます。